クローン病とは?若者で痔瘻なら注意

Pocket

クローン病

今回はクローン病について詳しく説明したいと思います。

今までは日記のように、クローン病になってから治療していくまでを書いてきましたが、今回は一般的な症状や、僕自身が経験した症状や検査、治療をまとめたいと思います。

第1章:クローン病概要

[クローン病とは]

口から肛門までの消化管の粘膜に炎症や深い潰瘍・瘻孔などが繰り返しできる、慢性再発性腸炎。潰瘍性大腸炎と似ている点が多く、これらを炎症性腸疾患と総称する。
何らかの免疫異常が関与して、腸管に炎症を繰り返すと考えられている。

 

僕がもらった診断書の項目には

  • 小腸型・小腸大腸型・大腸型
  • 瘻孔型・非瘻孔型
  • 肛門病変:あり・なし
  • 上部消化管病変:あり・なし
  • 緩解期・活動期

などがありました。炎症がひどい部位や合併症などは人それぞれだそうですね。

 

[症状]

下痢、腹痛、血便、発熱、体重減少など。また炎症を繰り返したり、高度になると腸管の狭窄や瘻孔などの高度な腸管障害を生じる。

僕の場合は腸管障害とまでは言われなかったですけども、例に挙げたほとんどの症状が現れました:_(
発熱は痔瘻の影響かもしれなかったけれど。
下痢になると血便かどうか分かりづらいですが、意識して見ると分かります。正直自分のとはいえ便を見るのは気が進みませんが、便の状態や拭いた後のトイレットペーパーは見るようにしてます。

[特徴]

10代~20代の最も多く発症。男女比は2:1で男性に多い。欧米に多く見られ日本には少ない疾患ではあるが、最近では都会を中心に患者数が増えている。

[クローン病とは]の項目で
「何らかの免疫異常が関与して、腸管に炎症を繰り返すと考えられている。」
と書いたように、具体的な原因がまだ分かっていないようで、今の医療技術では完治することが難しい。
食生活の洋風化などが原因の一つと考えられている。

僕自身19歳で発症して、都会に住んでいるので、まぁ仕方ないかもしれないですね。納得はせんけど。

[僕に出た症状]

一例として参考にしてもらえれば幸いです。

  • 腸管に深い潰瘍が多発し、炎症が強い状態。
    そのため強い腹痛、下痢、血便、発熱、栄養状態の悪化、体重減少などの症状
  • 腸管の狭窄による通過障害
  • 腸管が瘻孔を形成している。
  • 腸管の深い潰瘍から感染を起こし、膿瘍という膿のたまりができて、局所に強い炎症を起こしている。

こうしてみると、本当にツラかったですね。思い出します。最後の項目は要するに痔瘻ですね。

[第1章まとめ]

日本に少ないが、最近では都会に多め。男性に多い。若年層に多い。などと特徴はありますが、まぁクローン病なってしまって不運だなーとは思いますね。まだ治らないですから。医療技術の進歩に期待するしかないですかね。
僕の場合、このブログを書いてる時期でいうと、クローン病発症から2年くらい経ってます。治療を始めてからは上記の症状の大半は収まり、たまに腹痛を起こしたり下痢や血便をしたりと、普通の人が体調を崩す程度(よりは若干きつい?)で済んでるんで、生活は普通に出来ますかね。

痔瘻さえなければ。。。

また後で治療について詳しく書きますが、今行っている治療を根気強く続ければ治ると信じてます。クローン病なので治りづらいのは仕方ないので、よっぽど悪化などしない限り今の治療法をベースに飲み薬を増やしたり微調整を加える程度でやっていくと思います。炎症数値(CRP)は下がってきてはいるので頑張ります。

第2章:クローン病診断、検査

話が前後してしまいますが、クローン病と診断される前までの検査、自分のクローン病の詳細を調べる検査の説明をしたいと思います。クローン病の症状や特徴を先に説明した方が分かり易いと思ったので。

[痔瘻]

これは検査というより、僕は19歳という若さで痔瘻になったから、クローン病なのではないかとまず疑われたわけです。
第1章の[症状]を見ると「下痢、腹痛、血便、発熱、体重減少など。」と前半に書いています。しかしこれだけだと”ただ単に体調が悪いだけ”と言ってしまえば納得できる症状です。
僕の場合は下痢はずっと酷かったのですが、体質上常に便が緩い人なんて沢山います。
腹痛、発熱は常にそうなっているわけではなく、たまにとてもお腹が痛くなったり、熱が出るという感じだったので、これでもクローン病とはわかりません。
血便なんて、まず自分の便をしっかり見ないですからね。そもそも下痢ですし、茶色のなかに赤があってもよく見ないと分からないと思います。

要するに痔瘻になんなきゃクローン病なんて名前すら出てきません。
あまりにも腹痛が続いたり発熱を何回も繰り返すようであれば、一度病院に行ったり、内視鏡検査など受けてみればいいかもしれないですね。

まず痔瘻になったら病院に行きます。これは絶対です。生活しててケツから膿が出てくるなんてありませんから。
ボラギノールを塗って治るもんではありませんので、必ず病院に行きましょう。
正確には肛門周囲膿瘍と診断されたと思いますが、まぁどうせ痔瘻と変わらないですよ、結果的に。

そこではまず、先生にお尻を見せます。これは普通の痔と変わらないですね。ただ僕たちは明らかな異常がありますから、もっと大掛かりな検査を行います。

血液検査、簡易的な内視鏡検査、エコー検査。
内視鏡検査でカメラ画像にて炎症を確認、エコー検査では超音波で膿のある位置や量を測ります。
これらが終わると切開で膿を抜きます。(麻酔あり)

長かったですがここまでが「痔瘻」の検査。

[内視鏡検査]

肛門科の病院でクローン病を疑われたら、内視鏡検査を受けるように言われます。炎症が酷い部位を調べる為に、肛門から十二指腸くらいまでをカメラで見られます。

(検査が午前中の場合)検査前日から準備があり、夕食は軽め、食後に薬を飲みます。その後は水(かお茶?)を飲めるだけです。その日はそれだけですが、次の日は朝早くから準備がありますので早く寝ましょう。

検査当日の朝、モビプレップという薬を飲まなくてはなりません。これが結構ツラいです。味がしつこく、更にそれを1リットル以上飲まなくてはなりません。コップ一杯(200ml弱)を15分かけて飲み、それを二杯飲んだ後、そのあと水を同じ量10分くらいかけて飲む。これを少なくとも3セット。
そのあとまだ下痢が透明でなければ飲み続ける。透明の基準はカラーの資料が渡されると思います。

ここで一言言っておきますと、ちゃんと透明になるまでやった方がいいですよ。病院でチェックされて(チェックされるところなら)まだ透明と判断されないと、めんどくさいことになります。

検査は鎮静剤を打たれてやりますから、寝てるかボーっとしてるうちに終わります。痛みとかはよっぽど医者が下手でない限りないと思います。
そのあと鎮静剤が切れるまで放置プレイ。
※鎮静剤を扱うため車での来院は出来ません。

ここで正式にクローン病と診断され病院のIBD科への紹介状を渡されます。

[検査入院]

どうしても入院できないようであればしないで、数日に分けて検査してくれるようですけれど、絶対入院した方がいいと思います。結構体力が奪われるものもあります。
僕は本格的に治療を始めて様子見をするまで入院したので、4日間入院しました。検査自体は2日で終わりました。

胃カメラ

この検査の前もご飯を食べてはいけません。前日の夕食も9時までに済ませるなど、時間を指定されます。

検査では口から内視鏡を入れ、食道、胃、十二指腸を見られます。内視鏡を入れる際は喉にスプレー式の麻酔をします。これも鎮静剤を使うのでボーっとしてる間に終わります。検査時間は長くて30分くらい。
※鼻から内視鏡を入れる場合もあるそうで、その時は鎮静剤なしらしいです。

エコー検査

エコー検査の前5~6時間は食事をとれません。要するにこの日は夕食まで何も食べれないことになりますね。
腹部にゼリーを塗り機械を当てて検査するので、痛みは全くありません。くすぐったさはありますが;)
超音波で腹部臓器の大きさ・形・血流などを診るようです。

小腸造影検査

小腸の形態や病気の有無を調べる検査です。
起床時から医師の許可が出るまで食事が出来ず、水とお茶は〇時までは飲める。この検査は上2つとは別日にやりました。

鼻から小腸まで管を入れ造影剤を注入(鼻にゼリー状麻酔あり)。体の向きを変えて、色々な角度から小腸をエックス線撮影する検査。
必要の応じて、胃腸の働きを弱める注射をするそうですが、僕がやられかは忘れました。orz

検査入院では3つ検査しましたがこれが一番きつかったです。鼻から管を入れるのも、造影剤を注入されるのも、台にのせられて体の向きを変えられるのも全てきつかったです:(
あと鼻の中にゼリー状の麻酔を入れられますが、それが喉を伝って口に流れてきて、口が痺れてこれもツラかったです。
この検査が検査入院の山場だと思います。

[第2章まとめ]

痔瘻と分かってから内視鏡検査まで、内視鏡検査から検査入院まで、それぞれ1か月ずつ間が空きます。
痔瘻の検査が終わってすぐクローン病の話が少しあり、治らない病気だと分かるので、検査自体のツラさもありますが、メンタル的なツラさもありました。
またクローン病の具体的な治療をするのもこの後ですから、まだ症状が出ます。クローン病と言われると意識してしまい、症状もこの時が一番ツラかったですね。

ただやはり入院すると気持ちが楽になりますね。検査自体は入院しなくても出来るらしいですが、入院2日目で具体的な治療を決められますので、気持ち的にも時間的にも楽だと思います。

第3章:治療法

具体的な治療法を説明します。僕が行っているものと、入院時に勧められた候補をまとめました。

  1. ステロイド治療
  2. 栄養療法
  3. 免疫抑制剤(イムラン、ロイケリン)
  4. 抗TNF アルファ抗体(レミケード、ヒュミラ)
  5. 白血球除去療法
  6. 腸の二次感染に対する抗生剤治療
  7. 手術治療

とありますが、まず5~7はかなり病気が進んでいる場合に行う治療ですので、カットさせていただきます。クローン病と診断されたらまず1~4の治療をいくつか組み合わせて治療していきます。

1.ステロイド治療

一番最初に持ってきておいてなんですが、ステロイドは副作用が多いことからお勧めしない病院もあります。僕が行った病院ではやめておくよう言われたわけではありませんが、他の治療を勧められました。ただし恐らく皆さんも「ステロイド」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?古くから用いられている薬剤ではあるので、安全性、有効性、副作用についての知識がしっかりしており、発癌性もないとされている。

イムランやペンタサ、エレンタールと組み合わされるのが一般的だそう。

2.栄養療法

栄養療法のみで行うには絶食+点滴などになることもあるようですが、他の治療(後述するレミケード、ヒュミラ)と組み合わせるのが一般的。
栄養剤であるエレンタールを毎日少しずつ飲む。

薬による治療ではないので効果が出るのが遅い。特に小腸への病変に有効。大腸への効果は劣る。

3.免疫抑制剤(イムラン、ロイケリン)

クローン病には特に再発予防効果が強いようです。副作用もあるようですが、副作用が出ることが無ければステロイドよりも安定して内服できるそう。
この治療だけでは活動性病変を抑えるのは難しいようで、他の治療法と組み合わせる。効果が出るのが遅い。
通常2~5年内服し、十分効果が落ち着いたら内服を中止するのが一般的。

4.抗TNF アルファ抗体(レミケード、ヒュミラ)

恐らくこれがクローン病治療の主役と言っていいと思います。痔瘻にも効果がある。これらはどちらか一方を選択する。

レミケード

現時点では、クローン病の炎症を最も速やかに、かつ強力に抑えることが出来る。ステロイドよりも更に強力で確実に炎症を抑えることが出来る。
一回で約3時間の点滴を受け、8週間の持続効果。
副作用もあるが、患者が意識して気をつけるものは”感染症の誘発”だろう(日々の手洗いうがいなど)。副作用の一例としてはアレルギー反応などがある。
ただし発売されて10年程度の薬の為、長い先の副作用などは未知数だが、現時点では安全に使える薬として承認されている。

ヒュミラ

レミケードよりはやや効果が弱いとされているが、アレルギー反応は少ないとされている。2週間に1回の自己皮下注射で自宅で出来、短時間で終わらせることが出来る。

二つを比べると

レミケードの方が効果があるとなっているが、両方とも効果があることは承認されているので、僕はそれほど気にすることではないのかなと思います。
そしてヒュミラの方が手軽にできるという点が、僕が選んだ理由でもあります。

というのも長期投与しているうちに、”耐性”といい徐々に薬が効かなくなるそう。特に小児には耐性を生じやすいとされている。
僕が思うに若いうちはスケジュールがコロコロ変わりますから。手軽な方がいいかなと。年を取ってから自分で注射するのも怖いと思いますしね。
いつか治療法を変えるという面も考えました。そう考えると最終的にはステロイドに行きつくのかもしれませんね。

[第3章まとめ]

治療法自体はお医者さんと相談して自分で納得して決めるべきだと思います。
僕の場合は炎症を抑える薬と合わせて、栄養療法(エレンタール)とヒュミラから始めて、途中でエレンタールが無くなり、数か月後に免疫抑制剤(イムラン)を追加しました。
エレンタールは結構な量を飲まなくてはなりませんし、それも一気に飲んではいけないとなると、持って出掛けなくてはならないのですが、持ち運びしやすいわけでもない。という感じでやめました。多くの人が途中でやめるそう。
イムランは痔瘻がなかなか治らないとお医者さんに相談したところ、イムランを追加したらどうかと言われたので、追加しました。
痔瘻そのものに効果があるかは知りませんが(多分ない)、クローン病による炎症が痔瘻の治りを遅くしますからね。
僕は最初クローン病と痔瘻は別と考えていましたが、そんなことはありませんから。IBD科と肛門科は別の病院に行ってますが、なんなら肛門科の病院からはなんも処方されませんし。
クローン病の炎症を抑えることが痔瘻を治すことに繋がります。

第4章:その他気をつける事、まとめ

基本的には薬を毎日飲むっていうのが肝心ですが、僕は腸に変な負担をかけ過ぎないようにしてます。
入院時に一日の食事の脂質が24gだったというのを以前話したのですが、普段でさすがにそれは無理でも今までよりも減らそうと意識してますね。特にお腹の調子が悪い時ですね。基準はまぁ便の形ですかね。
あとはストレスもお腹によくありません。まぁ自分でもコントロールしづらいですけど、なるべくストレスを感じないというのは重要だと思います。

以上で終わりとさせていただきます。

最後に

 

今回まじめすぎてはげるわマジで

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください